2017年7月29日土曜日

7月29日の日記:ボストン美術館展、岡田利規「三月の5日間」

東京都美術館のボストン美術館展を観に行った。観た。
電車の中で岡田利規の『わたしたちに許された特別な時間の終わり』から「三月の5日間」を読んだ。演劇のひとっぽいさくひんだと思った。(前に読んだ、やはり演劇の人の小説や、DVDで観た演劇の映像を想起させるような文体だった。)私は演劇をほとんどしらないけれど、作品から感じた、演劇の人っぽさは好きかもしれない。
女性の一人称文体が男性にくらべて露骨にアホっぽくて、でもそこに力が入っているような感じもあった。著者が男性だから、女性に対しては、オリエンタリズム的というか、異なるものとして、過剰なリアリズムで、あるいは神秘的に、観てしまうところがあるのかもしれない、と感じた。男性主観や純粋な三人称の文体は、それにくらべればやや落ち着いた、というか普通のコードに従った文章と思う。
ジョジョ6部の1巻も読んだ。
楽しかったことが一息に悲しくなって罪悪感に変わった。