2017年8月9日水曜日

8月9日の日記:図書館、岡田利規、世界ネコ歩き(ルーマニア)

気持ちのいい晴れ。おそらく今月初? 朝から晴れていると気分が明るくなる。そのかわり信じられないほど暑かった。

図書館に行って本を返却。何冊か本を参照。借りようかと思っていたけれど、予想していたより参考になる箇所が少なかったので、メモをとって棚に戻す。他の本を借りて帰る。

岡田利規「わたしの場所の複数」(『わたしたちに許された特別な時間の終わり』)読了。最後まで面白かった。
大江健三郎氏の解説文(第2回大江健三郎章選評)も読んだ。よい解説文と思ったけれど、いくつか気になったというか、意見(というか価値観?)が異なると感じる箇所があった。「三月の5日間」について、その要約と解説のなかで、ラストの嘔吐シーンを大江氏がとりあげていて、たぶんそれは作者の技術に感心して、それを褒める意図なんだろうけど、私としてはその部分はたしかに「上手い」が小説全体からするとむしろ技術が前面に立ちすぎ(?)て、浮き上がってしまっている箇所だなと思った。小説としての格好をつけるためのくだりという感じがする。普通の小説の終わり方としてはカッコイイのだけど、「三月の5日間」という作品のなかでは不似合いというか、この作品のよさは他にあるんじゃないか。ただ、大江氏がこのオチを取り上げる(褒める?)というのはよくわかるなと思った。大江健三郎の短編っぽい。語りの主体の多様性とか文体の転換の仕方の技術についての褒めなどはなるほどなるほどとなった。




夕食後に世界ネコ歩きのルーマニアの放送回を半分だけ観た。
イコンの工房で暮らすネコが、職人の腕に母猫のおっぱいを吸うような仕草をしていたのが印象に残った。

睡眠時間は7時間22分(23:10〜6:37)。電車で仮眠もした。
歩いた歩数は9,615歩。