2017年9月2日土曜日

9月2日:『アイドルマスターシンデレラガールズU149』第1巻

相変わらず風邪。午前中は曇り時々雨で、午後から青空。
睡眠時間は8時間14分(22:56〜7:13)。歩いた歩数は2,749歩。

午前は掃除。コードレス掃除機を充電しておくのを忘れたせいで、使いはじめてすぐに電池が切れてしまった。仕方がないのでモップとクイックルワイパーだけで掃除。

一昨日注文した『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』の単行本1巻特別版が届いたので読んだり付属のCDを聴いたりした。漫画本編と付属のCDが透明なケースに入っていて、最近のアニメのBlu-rayっぽいデザインになっている。漫画冊子にはカバーなし。

漫画はすべてWebで読んだ話だけれど改めてよいなと思った。今日読んで気づいたのは、結城晴さんが年少組の面倒をよく見ていたり、的場梨沙さんに気を使っていたり、あるいは櫻井桃華さんが橘ありすさんの様子を気遣っていたりするシーンが、説明的でなくさりげなく(しかしわかりやすく)描かれているなということ。わかりやすいのが第1話のプロデューサーが第三芸能課のアイドルたちを遊びに来た子ども扱いするコマ(23ページ)。的場さんと橘さんがブチ切れているのだけど、その横でそれぞれ結城さんが書き文字で「あ」と反応していて「これは梨沙の地雷踏んだな」と気づいているらしいところとか、同じく櫻井さんが台詞はないけれど目線がひとりだけプロデューサーではなく橘さんに向かっているところとか。ここを読むだけで橘さん・櫻井さん・的場さん・結城さんの性格とか関係とかがわかるようになってる。第1話からの第三芸能課編が、現時点で登場している9人のキャラと置かれている状況が一通り導入編的な話で、アニメで言うなら第1話2話あたりといった感じ。非常にいい。第3話見開きの仁奈ちゃんかわいい。
第4話からの橘ありす編もよかった。ここから新人プロデューサーとアイドルたちの信頼関係が築かれて行くのだろう第一歩目の話。
話のなかで橘さんが3回櫻井さんと目を合わせるのだけど、それぞれに変化があって、セリフ無しで二人の感情の動きが表現されている。1度目は、初撮影に挑む橘さんが、事前に撮影を無事に終えた櫻井さんの目をまっすぐに見るシーン。
廾之・バンダイナムコエンターテインメント『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149』1巻、111ページ

2度目は、自信満々で撮影に臨んだ橘さんが「笑顔」での再撮影を命じられ、不安になっているシーン。自分より先にいい結果を出した櫻井さんとの間に火花が走り、一瞬で目をそらす。
同上、121・122ページ
ここでは橘さんから櫻井さんへの対抗意識の存在と、同時に橘さん自身がその感情を上手に処理できていないことが顕わになっている。1度目は櫻井さんを見つめつつ、眼を閉じることで意識の外に追い出そうとしている。不安になっている2度目では、眼を閉じるという冷静な仕草もできずに、自分の感情(嫉妬)の強さに戸惑って慌てて目をそらしている。
3度目にはここから大きな変化がある。プロデューサーの尽力によって、改めて納得のいく写真を取るためにもう一度衣装を着込んでスタジオに立った橘さんは今度こそ櫻井さんの眼をまっすぐに見る。
櫻井さんは橘さんの視線を受け止めて微笑む。
同上、154ページ
ここではじめて櫻井さんの表情が描かれる。つまり、今までは櫻井さんをちら見しつつも、その表情をちゃんと見るほど櫻井さんの顔をしっかりと見ることができなかったということ。事前のプロデューサーの激励や、薫ちゃん仁奈ちゃんの応援によって、自信をつけたことによって、ライバル(意識)と向き合うことができるようになった、という前向きな変化。
橘ありす編では橘さんと櫻井さんのライバル関係の相互性とか、おそらくは櫻井さんのほうが実力的にも意識的にも一歩先を行っているのだろうこととか、すごくいい感じに描かれている。櫻井さんの笑顔は橘さんの再挑戦を優しく応援するようでもあり、早くここまでいらっしゃいと挑発しているようでもある。ちゃまとありすちゃん。尊いってやつだ。
こういうのが絵と演出で表現できるの上手いなと思う。

付属CDのボイスドラマでは橘ありす編の後日談。櫻井桃華さんと橘ありすさんが主要人物。原案は作者で、シナリオはCygames名義。
本編が一瞬の視線の絡み合いで二人の関係を描いていたのに対して、ボイスドラマの方は口で言い過ぎというか、やや野暮かなという気もした。あと桃華ちゃまがややありすちゃんのことをからかいすぎとも感じた。でもこういう幕間もありかもしれない。声かわいい。
ボイスドラマの他に、付属CDには櫻井桃華&橘ありすの「ハイファイ☆デイズ」と市原仁奈&龍崎薫の「Orange Sapphire」、橘ありすソロの「お願い!シンデレラ」収録されていた。どれもよかった。
「ハイファイ☆デイズ」はゲームでの5人のバージョンを聞き慣れているので、デュエットではやや音の賑やかさが足りないような気もするけど、かわいいです。他の曲も似たような感想。
ゲーム(アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ)では、U149に出てくる幼少アイドルとは現在のところあまり縁がない(私の事務所にほとんどいない)ので、U149の漫画やCDで橘ありすさんたちが見られるのは楽しい。
U149の登場アイドルには声のついてない子達も多いけど、今後の続刊の付属CDではどうなるのだろう? 声のある子たちだけで回すには限度がある気がする。特に第2巻は結城晴さんの回が収録されるはずだけど、結城さんには声がついていないのが気になる。1巻のようにボイスドラマで本編の続きをやってもおかしくないのだけれど。実は今後声優を増やす計画があるのかも。だったらいいなあ。